複雑で面倒な【相続】の手続き
弊所で受けた相続の事例集
相続と終活の相談室
運営:行政書士 オフィスなかいえ

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事例タイトル

相続人の数が19人と多く、被相続人が昭和3年に亡くなられた方で戸籍収集及び同意に苦労した件

事例内容

被相続人は農業を営んでおり、相続財産は一度遺産分割協議をしたあとの残りである池沼であり、評価金額は3万円弱の土地であったが、共有名義になっており、もはや誰の土地か分からなくなっており、共有を解消したいとの相談を受けて受任した。

相続人は19人と多く、お互いに知らない方ばかりである。

どのように解決したか

遺産分割協議をするには人数が多く、署名と実印による遺産分割協議書を回収するのに数か月かかかることが予想され、戸籍や印鑑証明が期限切れになる恐れがあり、各相続人に、A氏に対する相続分の譲渡を認めてもらうことで「相続分譲渡証明書」に署名・捺印(実印)を頂くことを依頼した。

解決のポイント

農地の場合、相続登記をせずにそのままの状態で放置されている場合が多く、相続人の数も、莫大に多くなっていることが考えられる。

中には返事をくれない方がおり、そうすると、戸籍や印鑑証明が期限切れになることが予想される。

一人一通の遺産分割協議書作成も考えられるが、今回は、「相続分譲渡証明書」という方法を選び、多少の譲渡金額を提供した。

コメント

2024年4月1日より相続登記の義務化が施行されます。
農地も多くが相続登記されていません。そして、どの時点で登記されていないかによって、相続人の数が変わりますが、いずれにしても、早めにしないと、解決不可能になってしまうでしょう。