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弊所の家族信託の事例集


相続と終活の相談室
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家族信託事例集

事例タイトル

信託契約書+療養看護に関する委任契約公正証書の件

事例内容

信託契約書は特徴のあるものではないが、委託者が、受託者(自分の息子)が何かあるごとに、実家に足を運んでくれることに感謝し、その行為に対してお金を出したいとの要望があり、「療養看護に関する委任契約公正証書」を作成した例。

どのように解決したのか

委託者が常に言っていたのが「自分が呆けたときに、子どもに迷惑をかけたくない」ということであった。

自分が病院や施設に行ったときに使う費用や、そういったときに遠くから実家に来てくれる時に、お金を払いたいということであった。

それで、信託契約書とは別に、療養看護に関する委任契約公正証書を追加して、親と子(長男と長女)が療養看護に関する契約を結び、日当を払う契約を追加した。

これにより、親である委託者の心配事が減った。

解決のポイント

今回の解決のポイントは、「療養看護に関する委任契約公正証書」である。

信託契約書と同じ契約者であれば、信託契約書の中に入れたいところであるが、療養看護の受託者は2人いて、同じ契約書の中では作成できない。

そのため、別の契約書を作成した。

コメント

信託契約というのは、委託者が主導権をもって契約をするのであるが、実際には受託者が主導権をもって相談に来ることが大半である。

それでも、委託者とお話をしていると、いろんな希望を言ってくれる。

そういった希望を、契約に落とし込むことが出来れば、よい契約書ができるのではないだろうか。